「それ、どうやって1人で全部回してるの?」と最近よく聞かれる。MUっていうアパレルブランドと、iOSアプリ何本かと、Rust製のサイト群と、住宅設計のエンジンまで、同時に動いてるのを見てだと思う。
答えはひとつ。僕は「コードを打つ人」をやめた。
実際にキーボードでファイルを書き換えてるのは Claude Code(AIのコーディングエージェント)で、僕がやってるのは2つだけになった。
- どこへ向かうかを決める(ゴールと制約)
- 本当にそこへ着いたかを確かめる(証拠)
この間にある「探す・読む・書く・直す・テストする」は全部、AIのループに任せる。今日はその「ループ」の正体だけ、ちゃんと図解しておきたい。
ふつうのチャットAIと、何が違うのか
ChatGPTみたいな普通のチャットAIは、文章を返すだけ。「こう書けばいいよ」と教えてくれるところまで。ファイルは読めないし、コマンドも打てない。
Claude Code みたいなエージェント型は、AIに「道具(ツール)」を持たせる。ファイルを読む・書き換える・コマンドを実行する。だから「教える」じゃなく、実際にやる。ここが決定的に違う。
心臓部は「ぐるぐるループ」
エージェントの本体は、拍子抜けするほどシンプルな4拍子のループだ。人間がやるのと同じ。
① 考える → ② 道具を使う → ③ 結果を見る → ④ 判断する
↑ │
└────────── 終わってなければ戻る ←─────────────┘
「ログイン画面のバグ直して」とお願いすると、中ではこう動いている。
- 🤔 考える:「まず関係ありそうな所を探そう」
- 🔧 道具:コードを検索 →
login.jsが見つかる → 読む - 🤔 考える:「42行目の条件が逆だ。直そう」
- 🔧 道具:ファイルを書き換える → テストを実行
- ✅ 判断:テスト通過 → 「直しました。証拠はこれです」
ゴールに着くまで、これを自動で回す。失敗したら自分で軌道修正する。僕の仕事は、このループの入口(①の手前)と出口(④の後)に立つことだけ。 間には入らない。間に入ると、僕がボトルネックになるから。
自分でミニ版を作るなら
仕組みだけ言えば、必要なのは3つだけだ。
LLMのAPI + 道具の定義 + ループ処理
AIが「Readを使いたい」と宣言し、土台のプログラムが実際に実行して結果を返す。それをゴールまで繰り返しているだけ。魔法じゃない。
……で。ここまでは「仕組み」の話。
問題は、この道具をどう握ると、1人で何本ものプロダクトを同時に持てるのかという実際のほう。
- 朝イチで3つの無関係なタスクを「並列で散らす」やり方
- 「直して」じゃなく「これが緑になるまで直して」と言う理由
- AIの記憶喪失を仕組みで治す方法
- 公開デプロイとお金が動く操作だけ、人間のゲートに残す線引き
- ある日の実際のやり取りログ(再現つき)
このへんの生々しい実録は、MUの会員限定コンテンツにまとめて書きました。きれいごと抜きで、毎日どう動かしてるかの全部です。
👉 MU vault「実録 — 僕はClaude Codeで、毎日こう作っている」(MUのTを持っている人だけ読めます)
打つのをやめて、決めて確かめる人になる。たぶん、これからの「作る」のかなり一般的な形になると思っています。