コードを書かない開発が、こんなに楽しいとは思わなかった
まず、曲を作ったので聴いてほしい。
自分が作っているプロダクトを紹介する曲。ギター弾き語り風のMVで、7つのプロダクトが歌詞に登場する。「俺が使うものは、俺が作る」。
僕自身、ものづくりが好きなんだと思う。
昔はほんとに集中してずっとコードを書いていた。何時間もエディタに向かって、ロジックを考えて、デバッグして。それはそれで楽しかったけど、今は コードを書かなくていい 。ターミナルで claude と打って、「こういうの作って」と言えば作ってくれる。
Claude Codeの開発ワークフローを曲にしたターミナルMVも作った。ASCIIアートのキャラがビートで踊る。
これが、すごい楽しい。
「自分が使うもの」を作るマインドに変わった
正直に言うと、前は全然使わないものとか、よくわからないものをたくさん作っちゃっていた。技術的に面白いからとか、流行ってるからとか、そういう理由で。
ここ最近は 「自分が使うものをちゃんと作ろう」 というマインドに変わった。
確定申告が面倒 → パシャを作った。レシート撮るだけ。 契約書に印鑑が面倒 → ポンを作った。タップで終わり。 鍵の管理が面倒 → KAGIを作った。スマホで開く。 柔術で負けるパターンが同じ → JiuFlowを作った。フローチャートにした。 AIをオフラインで使いたい → Elioを作った。ネットなしで動く。
自分の「面倒くさい」から作り始めると、不思議と他の人にも刺さる。
プロダクトたち
パシャ — 確定申告、スマホ1台で完了
レシートを撮るだけでAIが自動入力。電子帳簿保存法の全8要件に対応しているので、紙のレシートは捨ててOK。App Store審査提出済み。
Elio — あなただけのプライベートAI
iPhoneで完全にオフラインで動くAIチャットアプリ。データは一切外部に送信されない。2GB未満なのにそこそこの精度が出る。
App Storeで星5.0。「思ったより速い」「圏外でも使えるのが嬉しい」というレビューをもらっている。4回リジェクトされたけどようやくクリアした。
JiuFlow — 怪我なく、長く
柔術のフローチャートアプリ。1年間絞められ続けて、負けるパターンが全部同じだと気づいた。それをフローチャートにしてアプリに入れた。大会データ140件以上蓄積。
柔術の練習は…まだ週1。
Koe — A pebble that remembers everything
音声入力デバイス+アプリ。ESP32のハードウェアからmacOS/iOS/Windowsのソフトウェアまで4コンポーネント同時開発中。BLE Audio Bridgeで、デバイスとiPhoneがBluetoothで直接つながる。
ハードウェアにも手を出してみたいと思って始めたプロジェクト。物理的なものを作るのは、ソフトウェアとはまた違った面白さがある。
Chatweb.ai — 賢いAIは、退屈じゃない
マルチモデルAIチャット。Rust + Fly.ioで動いている。LINE、Telegramとも連携。最近Lambda削除してFly.io一本に統合した。
SOLUNA FEST HAWAII — 2026年9月4-6日
ハワイで音楽フェスを企画している。1万台のデバイスが同時に鳴る夜。群衆が楽器になる。まだ準備段階だけど、ランディングページとプラットフォームは動いている。
ユーザーがついてきたプロダクト
嬉しいことに、一部のプロダクトにはちゃんとユーザーがついてきた。
Elio はApp Storeで星5.0(6件)。「2GBもないのに大体何を聞いてもそこそこの精度の回答が返ってくる。しかも思ったより速い。これがオフラインで使えてるのは信じられません」というレビューをもらった。
StayFlow は500以上の施設が登録。JiuFlow は大会データ140件以上を蓄積。
作ったものが実際に使われているのを見ると、やっぱり嬉しい。
一方で、手をつけられてないプロダクトもある
全部がうまくいっているわけじゃない。
正直、 全く手をつけられなくて困っているプロダクト もある。原因はだいたい同じで、日が空くとデプロイ環境がわからなくなったり、パスワードやルート権限の期限が切れたりして、触るのが大変になっちゃう。
20以上のプロダクトを回していると、どうしても全部に均等に手をかけることはできない。これはまだ解決できていない課題。
作り方は洗練されてきた
とはいえ、 作り方自体は結構洗練されてきた んじゃないかなと思っている。
Claude Codeのおかげで、探索→計画→実装→デプロイが一人で完結する。Rustで書いて、Fly.ioにデプロイして、SQLiteでデータを持つ。このパターンが固まってからは、新しいプロダクトを立ち上げるスピードが段違いに上がった。
本当に作りたいのは「プロダクト」じゃない
ここが最近気づいた一番大事なこと。
プロダクトを作ってみんなに使ってもらうのは、やっぱり嬉しい。Elioのレビューを読んだり、StayFlowの施設数が増えていくのを見たりすると、純粋に嬉しい。
でも、僕が本当にやりたいのは プロダクトを一個一個作ること じゃない。
AIをマネジメントして、開発から改善、運用まで自律的に回る仕組みを作ること 。
今はまだ僕がClaude Codeに指示を出して、レビューして、デプロイの判断をしている。でもこの先、AIエージェントがユーザーのフィードバックを読んで、自分で改善案を考えて、コードを書いて、テストして、デプロイまでやる。人間は最終承認だけ。
OpenClawで4台のVPSにAIエージェントを常駐させているのは、その実験でもある。まだ荒いところもあるけど、徐々に整ってきた。エージェントたちがコードを書き、テストを回し、デプロイまで自律的に動くようになってきている。「AIが自律的にプロダクトを育てる」世界の入り口にいる感覚がある。
Apple審査も並行して進めていて、順次パスしている。Elioは公開済み、パシャも審査中。一つずつ世に出していく。
プロダクトを作るのが楽しいんじゃなくて、 その仕組みを作るのが楽しい 。
とにかく、たくさん作ろうと思っています。
全プロダクト一覧
| プロダクト | 一言 | 状態 |
|---|---|---|
| Chatweb.ai | マルチモデルAIチャット | Fly.io運用中 |
| Elio | オフラインローカルAI | App Store公開中 (星5.0) |
| JiuFlow | 柔術フローチャート | Fly.io + App Store |
| パシャ | レシート経費管理 | App Store審査提出済 |
| Koe | 音声入力デバイス+アプリ | macOS/iOS/ESP32開発中 |
| StayFlow | 民泊管理 | 500+施設 |
| BANTO | ビジネス管理 | Fly.io運用中 |
| ミセバンAI | AI店舗監視 | Fly.io運用中 |
| SOLUNA | 音楽フェスプラットフォーム | 2026.9.4 Hawaii |
| OpenClaw | AIエージェント群 | 4台のVPSで稼働 |
| enablerdao.com | Enablerポータル | Fly.io運用中 |
MVはこちら: yukihamada.jp/mv







